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【アトラスニュース】 栄光の失墜:ジャック モリソンの軌跡

FADING GLORY: ON THE TRAIL OF JACK MORRISON
ByOlympia Shaw 07/06/2015

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私は覚えている、ジャックモリソンが死んだ日を。世界が英雄を失った日だ。


私はいわゆる「オーバーウォッチ世代」の人間で、幼少期はモリソンの背中を見て育ってきた。彼のおかけで「ヒーローは実在する」ということ知った。そして「私もヒーローになれるかもしれない・・・!」と信じていた。6年前のある日、彼は不可解な死を迎えた。私は、幼いながらに自分の体の一部がもがれたかのような感覚になったことを今でも覚えている。

 

彼が公職に就いていたことを考えると、彼の死の真相には明らかになっていない事が多い。この真相を解き明かすために、私は、モリソンの人生を見直し、いくつかの疑問を投げかけたいと思う。

「私の世代の象徴である男に一体何が起こったのか?」

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インディアナ州の片田舎、静かで時がゆるやかなこの場所にいると、ふと我を失ってしまう。私が大好きな記念碑にもなったジャック モリソン、彼はここで生まれたのだ。緑の海と金色のトウモロコシ畑が見渡す限り広がっている。風はなく、孤独な虫達が奏でる羽音を邪魔するものは何もない。偶然にも、私達が知っている若かりしモリソンとは違う側面のモリソンを知る人達と出会えた。
「あいつはやんちゃ坊主だったんだよ。」
「高潔で謙虚な父を持つ牧場っ子さ。」
ただ、彼らはある1つのことについて、口をそろえていた。
「この広がる平地と深く青い空、彼はここで生涯を終えるような人間じゃない。そういう運命だったんだよ。」

 

18歳のとき、モリソンはバッグ片手に軍に入隊した。彼は短い期間だけ軍隊に所属し、それから家族が待つ農場に帰るつもりだった。しかし、モリソンの正義感あふれ、勇気ある働きが将校の目に止まってしまった。時は過ぎ、政府で話題の極秘 ”兵士強化プログラム” (とはいっても、広く知られている)への参加という、誰もが羨むチャンスを得た。軍事科学者はモリソンと他の兵士たちを、超人的な速さ、強さ、反応性を持つパーフェクト・ソルジャーに作り上げたのだ。

 

オムニック クライシスの出現とともに、モリソンたちの能力が認められ、モリソンとその仲間たちのチームは軍隊サイズへと拡大されていった。世界のいたるところでオムニウムは凶悪になり、兵器ロボットの軍隊を大量生産し続けていた。この新たな敵の出現で世界は混乱状態におちいっていた。もっとも、オムニウムとそのロボットは手工業の発展と世界的な経済格差の解消のために作られた。しかし、近代科学が産んだ脅威は人類を崩壊させる力を持ち、今や20世紀冷戦以降の平和は、この危機に脅かされることとなった。

 

” 私ですらオーバーウォッチの成功を疑っていたよ。しかしモリソンは希望を捨てなかった。オーバーウォッチとそのエージェントたちは期待に答えただけではない、それ以上だ。彼らはオムニックを打ち倒したのだよ。”

 

政府のオムニック制圧作戦が失敗を繰り返していた時、国連オーバーウォッチと呼ばれる国際タスクフォースの招集に力を尽くしていた。世界中の一流、そして天才たちを結集させた小規模の実験的なチームを作り、人類側に不利な戦いであるロボット戦争を終結させたのだ。オーバーウォッチのエリートエージェントリストには兵士強化プログラムに参加していた2名の兵士が記載されていた。モリソン高官、ガブリエル レイエス高官である。レイエスは尊敬を集める硬派なベテラン戦士であり、モリソンが生まれたインディアナの飾り気のない片田舎ではなく、人々でごった返すロスアンゼルスで幼少期を過ごした。2人は互いに異なる性格の人物であったにもかかわらず、彼らは友となった。彼らのオーバーウォッチへの参加は、良くも悪くも、世界を変えることとなる。

 

当初、オーバーウォッチの指揮権はレイエスに付与されることとなったが、もしこれがモリソンであったならオーバーウォッチにより大きな影響を与えただろう。彼は周囲の人間の長所を伸ばし、オーバーウォッチの様々な(そして時として衝突する)エージェントたちを戦闘集団へとまとめ上げた。ロボット達を打ち倒す結束した力のもと、オムニック クライシスを終結させた。

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「私ですらオーバーウォッチの成功を疑っていたよ」。
オーバーウォッチ計画立案者の一人でもある国連事務次長ガブリエル アダウェはオムニック クライシスの終結後に短くコメントした。
「しかしモリソンは希望を捨てなかった。オーバーウォッチとそのエージェントは期待に答えただけではない、それ以上だ。彼らはオムニックを打ち倒したのだよ。」

 

国連はモリソンをオーバーウォッチ史上初めての公式ソルジャーとして、彼の貢献を賞賛した。レイエスはこの一連の流れの中で光をあてられることはなかった。そしてこれは2人の間に溝を作ることとなり、悲劇的な結末の原因となる。

 

オムニック クライシスの後は、オーバーウォッチは輝かしい名声を一段と獲ることとなる。新たな財政支援と資金を得て、今や全世界に影響する組織となった。世界はオーバーウォッチエージェントこそ真のヒーローだともてはやした。その中でもモリソンの人気を越えるものはいなかった。彼はオーバーウォッチの顔、希望の象徴、そしてそれを約束する存在となった。この名声は世界中、例えば、美しい石畳のKing’s Row、そことは真逆の、うだるような暑さのバンコクの市場、まで広がっていった。

 

マリソンは司令官となり、このニュースは人類の輝かしい未来を想像させた。彼の指揮権のもと、オーバーウォッチは世界平和維持軍となり、また、宇宙探査や医療研究といった、さまざまな科学分野の発展の中枢となった。オーバーウォッチが栄光の道を歩んでいるさなかでさえ、モリソンは周りの人間への献身的な姿勢を続けていた。新人エージェントを育て、オーバーウォッチの気高い目標と理想を指導していた。モリソンの告別式、オリジナルメンバーの一人であるラインハルト ヴィルヘルムはこう述べている。
「彼は自分の全てをオーバーウォッチに捧げた。彼は我々の良心である。目標である。そして、友である。」

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モリソンとその仲間たちはこれまでにない平和と繁栄の時代を築き上げた。しかし長くは続かなかった。オムニックライシスから人類を救い出してから20年後、一連の悲劇的な出来事によりオーバーウォッチは崩れさることとなる。任務失敗への注目、汚職と不祥事、兵器のばらまき、人権侵害、さらにこれ以上の問題に対する責任追及だ。

 

国連特殊委員会により、これら訴えに対する秘密捜査が実施された。この調査はオーバーウォッチ解体の引き金となり、かつてもてはやされていたエージェント達はメディアによって嘲笑や疑惑の対象となった。しかし「事件」はこれよりも前に起きていた、もう一つの悲劇がオーバーウォッチを襲い、組織の終末を招くことになったのだ。


国連による調査が進められていたさなか、事故(後日、これは事故でなかったと判明する)よりオーバーウォッチ スイス本部は崩壊した。渦中にいたのはモリソンとレイエスだ。国連は、この事件は決して陰謀ではないと断固たる姿勢を貫いた。しかしながら、私は匿名ソースより国連の司令完了報告書にアクセスできた。そして他のデータにはオーバーウォッチ スイス本部崩壊が単なる事故ではないという手がかかりを見つけた。


” モリソンが司令官に任命された後に、彼とレイエスの関係に変化が起きました。2人の亀裂は月日とともに肥大化していきました。私は溝を埋めようとしました。みんながそうしました。時々2人の緊張が最高潮になることがありましたが、その時は戦火に巻き込まれないことを祈ることしかできませんでした。"


これら記録は、思想の違いからオーバーウォッチが2つのグループに別れてしまったことを示唆している。モリソン サイド、オーバーウォッチはどうあるべきかを高く掲げる側。レイエス サイド、今でも彼らの掲げていた目標は明らかになっていない。オーバーウォッチ本部の内部深く、戦いは起きたのだ。ある日、オーバーウォッチ施設が爆破され、これが戦いの引き金となり、多くの世代の「夢」を燃やし尽くしたのだ。

 
オーバーウォッチの元エージェントによると、この結果は避けられなかったという。「モリソンが司令官に任命された後に、彼とレイエスの関係に変化が起きました。」
国連委員会の公聴会にてオーバーウォッチの医療責任者であるDr. アンジェラ・ジーグラーは述べている。
「2人の亀裂は月日とともに肥大化していきました。私は溝を埋めようとしました。みんながそうしました。時々2人の緊張が最高潮になることがありましたが、その時は戦火に巻き込まれないことを祈ることしかできませんでした。」


国連はさらに不可解な情報を公開していない。
「モリソンの遺体は発見されなかった。」


この事実により、話題の強奪事件襲撃事件といった近年の一連の事件の説明がつくのではないか?有識者の間で「ソルジャー76」と呼ばれているマスクの自警員が、これらの事件に関わっているという疑惑が持たれている。米国の企業オフィスと金融機関の爆破を加えると、犯人は以前のオーバーウォッチ施設を大量に破壊している。ソルジャー76はこれら施設から貴重な兵器を盗み出しており、計り知れない破壊力を持った試作兵器も強奪されている。

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私が「ソルジャー76 - ジャック モリソン説」を聞いた時・・・、一度はデマと割り切った。しかし、私が今まで見てきたことを考えると、この説が真実だと信じざるをえない。

 
国連はソルジャー76の素性に関するコメントを拒んでいる。しかし、オーバーウォッチ施設襲撃強盗の現場に居合わせた警備兵によると、襲撃者は特殊軍事戦略に精通していたそうだ。監視カメラから、ソルジャー76は超人的な強靭さとタフさを持ち合わせていることがわかる。私は法医学専門家 Amir Nejad 博士に監視カメラ映像の解析を依頼した。博士は、ソルジャー76が最期に公に現れた時のモリソンと全く同じ体格である、と結論づけた。


ソルジャー76がモリソンだとすると、彼は一体何をしているのか?一体なぜそんなことをしているのか?


数年前オーバーウォッチに向けられた疑念の真相はまだ論争の中心にある。歴史家や政治評論家は、彼らに汚職の動機があったのかどうか、疑問を投げかけている。ソルジャー76はオーバーウォッチ堕落に報復しているのか?名声を取り戻そうとしているのか?オーバーウォッチに疑惑を押し付け、崩壊させた巨大な陰謀を白日のもとにさらそうとしているのか?それともただ単に我を失った老兵で、彼の中だけで続いている戦争の幻惑と戦い、失われた栄光にしがみつこうとしているのか?


オーバーウォッチ世代の申し子である私でさえ、ソルジャー76が正義の為に働いているとは思えない。ソルジャー76の無謀な行為の数々、危険に身を置く姿は、モリソンの高い志は感じられない。彼はただ自分の興味のために行動しているだけであり、私達の日常を脅かす国際犯罪者なのだ。


アーリントン国営墓地にあるジャック モリソンの墓の前に立つと、静かなルイジアナの片田舎を思い出す。トウモロコシ畑の海のように、象牙の墓石が規則正しくどこまでも広がっているように感じる。

 

ほろ苦い記憶がよみがえるこの場所で、真実がこう告げてくる。ソルジャー76は私が子供の頃から知っているジャック モリソンではないのだ。私の知っていたモリソンはマスクに身を隠したりはしない。世界が戦争と苦痛に苛まれている時に、爆弾を仕掛けたり、兵器を盗み出したりしない。


モリソンは6年前にここに埋められたのだ。残っている全ては私達がかつて知っていたヒーローの影なのだ。

 

 

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